エアコン掃除スプレーで故障?プロが教える正しいやり方と完全手順
エアコン掃除スプレーで故障?プロが教える正しいやり方と完全手順について押さえておきたい ポイントを厳選して解説いたします。
ネット上のDIYコミュニティやSNSで「スプレーしたらエアコンが壊れた」と嘆く投稿の多くを精査すると、機械的な故障ではなく、物理的な排水詰まりが原因であるケースが極めて多く見受けられます。
その代表格がドレンホースつまりです。エアコン内部で発生した結露水は、冷媒管に沿って設置された細い蛇腹ホース(内径約14〜16ミリ)を通ってベランダや屋外へと流出します。通常使用であれば水滴がホコリを伴ってゆっくり流れるだけですが、強力な界面活性剤を含むスプレーを一気に吹きかけると、フィン表面にへばりついていた年季の入ったヘドロ汚れやカビの被膜が一斉に剥が壊れます。
この剥離した塊がドレンパンの排水口やドレンホースの湾曲部分、あるいはホース先端付近に蓄積すると、一瞬で排水経路を塞ぎます。密閉された部屋でエアコンを作動させると、1時間に数百ミリリットルから1リットル以上の結露水が次々と生み出されます。逃げ場を失った水はエアコン本体内部にプールのように溜まり、最終的にはルーバー(風向きフラップ)の隙間から、まるで蛇口をひねったかのように室内に滝のように溢れ出すのです。
もしスプレー使用後に室内へ水がポタポタと漏れてきた場合は、慌てて運転を再開してはいけません。屋外に出てドレンホースの先端を確認し、ホームセンター等で売られている「ドレンホースクリーナー(手動式のサクションポンプ)」を先端に差し込んで勢いよく引いてください。内部に詰まっていたヘドロや昆虫の死骸、ゼリー状の汚れが一気に吸い出され、水漏れが解消することがあります。スプレー掃除を敢行するなら、このドレンホースクリーナーを事前に対策グッズとして手元に用意しておくのが現場の鉄則です。