虎の子の意味と語源を徹底解剖!なぜ大切なお金を猛獣の子に例えるのか
虎の子の意味と語源を徹底解剖!なぜ大切なお金を猛獣の子に例えるのかを徹底追究! 知っておきたい 情報と解説を凝縮して配信します。
「虎の子」の意味を簡単に説明すると、「大切にしていて決して手放さないお金や品物」を指します。とりわけ現代では、将来の生活維持や緊急時のために蓄えてある「虎の子の貯金」のように、金銭的なニュアンスで用いられる場面が大半を占めています。
なぜ獰猛な肉食獣であるトラの子供が、そこまで大切にされる象徴となったのでしょうか。そのルーツは古代中国の自然観察と故事にあります。
中国の古典や伝承において、虎は百獣の王として恐れられる一方で、「我が子に対する愛情が極めて深い動物」として知られていました。「虎は千里往って千里還る(虎は一日に千里もの遠くへ行っても、巣に残した我が子のために必ず千里を走って戻ってくる)」という言葉がある通り、母虎は常に子供を気にかけ、身を挺して外敵から守り抜きます。この「親虎が片時も離さず、命がけで大切に守り育てる姿」が転じて、人が大切に保管して手放さない財産や秘蔵の品を「虎の子」と呼ぶようになりました。
日本にトラが生息していなかった時代から、屏風絵や漢籍を通じてこの生態伝承が伝わり、室町期以降の文学や町人文化の中で「自分にとって最も愛着のある宝物」「へそくり以上の重要資金」を例える表現として定着した歴史があります。