ラットプルダウンで体重以上はすごい?身体が浮く真相と懸垂の謎を解剖
ラットプルダウンで体重以上はすごい?身体が浮く真相と懸垂の謎を解剖についての最新情報をお届けします。
「体重70kgの人が80kgのプレートを引く」という光景は、視覚的なインパクトが非常に強く、ジム内でも一目置かれやすいパフォーマンスです。大手フィットネスクラブのチーフトレーナーやパワーリフティング経験者への取材によると、「ストリクト(反動を使わない厳格なフォーム)かつフルレンジ(最大可動域)で自重以上のウエイトをコントロールできているなら、間違いなく中級者上位から上級者の領域に達している」という見解で一致しています。
必読記事
広背筋を中心とする背筋群の筋力は、適切な負荷と漸進性過負荷の原則(プログレシブ・オーバーロード)に従って鍛え上げなければ、自重を超える水準までは到達しません。したがって、正しいフォームを維持したまま体重以上を引く行為は、客観的に見ても称賛に値する実績といえます。
ただし、現場の取材で見えてきたのは、「体重以上の数値を引きながらも、背中の筋肥大が伴っていないトレーニーが相当数存在する」という事実です。スタックピンを深くに刺すことだけに気を取られ、上半身を45度以上後傾させたり、バーを胸ではなくヘソの方向へ無理やり引き下ろしたりしている場合、負荷の大部分は腕の上腕二頭筋や僧帽筋、脊柱起立筋へ逃げています。数値そのものは華々しくても、ターゲットである広背筋に刺激が入っていなければ、ボディメイクの観点からは「無駄な負荷」を扱っているに過ぎません。