呼吸療法認定士の難易度と合格率は?激戦の講習会から給料まで徹底解説

呼吸療法認定士の難易度と合格率は?激戦の講習会から給料まで徹底解説の背景について、最新情報を詳しくお届けします。

呼吸療法認定士試験の最大の特徴であり厄介なポイントは、「公式の過去問が一切非公開である」という事実です。試験問題の持ち帰りは固く禁じられており、学会による正答公表もありません。

取材を通して見えてきた、惜しくも「落ちた」受験者たちの共通する敗因は以下の3パターンに集約されます。

第一の敗因は、「市販の再現問題集の丸暗記に終始したこと」です。非公開試験ゆえに、有志や出版社が出している問題集はあくまで過去問の再現や類題に過ぎません。出題委員が変更されたり、ガイドラインの改定に伴って問われ方が変わったりすると、問題と答えを暗記していただけの層は一気に足元をすくわれます。

第二の敗因は、「計算問題やグラフィックモニターの判読を捨てたこと」です。死腔換気量、酸素動脈血含有量(CaO2)、肺コンプライアンスの計算式、プレッシャーサポート換気(PSV)の非同期波形などは、暗記ではなく物理的・生理学的なメカニズムを理解していなければ解けません。ここを「捨て問」にした結果、数点差で不合格になるケースが頻発しています。

第三の敗因は、「夏以降の勉強開始による時間切れ」です。8月下旬に届く公式テキスト(通称「青本」「電話帳」と呼ばれる厚さ数百ページの冊子)を手にしてから本格的な勉強を始めたのでは、膨大な情報量に圧倒されて消化不良を起こします。

合格者が実践している王道の勉強スケジュールは以下の通りです。

【4月〜6月:基礎固め期】 市販の「呼吸療法認定士 予想問題集」を1冊用意し、解剖生理と人工呼吸器の基本モード(VCV、PCV、PSV)の概念を理解する。同時に学会参加で単位を完備する。
【7月〜8月:講習会受講と深掘り期】 eラーニング等の講習会を集中して受講。配布された公式テキストの重要箇所に付箋を貼り、講義で講師が強調したスライド周辺を読み込む。
【9月〜10月:応用力完成期】 予想問題集を最低3周解き、間違えた選択肢の解説を公式テキストに戻って「なぜ誤りなのか」を周囲の文章まで含めて精読する。
【11月〜試験直前:弱点総点検期】 近年の診療報酬改定や新薬情報、最新のARDS診療ガイドラインの変更点を総復習し、計算問題の公式を即座に引き出せるよう定着させる。

山口 彩花

山口 彩花

写真家・フォトエディター

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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