「さよならだけが人生だ」名言の真実!井伏鱒二の超訳と寺山修司の返し歌

「さよならだけが人生だ」名言の真実!井伏鱒二の超訳と寺山修司の返し歌の要点や背景を丁寧にまとめました。全体像を一目で把握できます。

この言葉に誰よりも強く心を揺さぶられたのが、井伏鱒二を生涯の師と仰いだ太宰治でした。

太宰は随筆や書簡の中で井伏の『勧酒』の訳を繰り返し絶賛し、自らの短編『厄除け』の中でも引用しています。太宰は「さよならだけが人生だ」の前に「花に嵐のたとえもあるぞ」という一節がある点に強く着目し、「花が咲くことの美しさと、それを散らす嵐の無常さ」を自らの破滅的な人生観と重ね合わせていました。

太宰の絶筆となった未完の小説タイトルが『グッド・バイ』であったことも、この名フレーズと無縁ではありません。別れの切なさを誰よりも知る太宰にとって、師である井伏が遺したこの訳句は、生涯を通じて魂の奥底に刺さり続けた言葉だったのです。

渡辺 美咲

渡辺 美咲

ガジェット&アプライアンスライター

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest