木村庄之助と式守伊之助の違いとは?立行司の序列・短刀と切腹の真相
木村庄之助と式守伊之助の違いとは?立行司の序列・短刀と切腹の真相の背景について、専門知識を基に徹底解説します。
大相撲の行司は力士と同じく、完全なる階級社会の中で生きています。入門したその日から厳しい下積みと昇進競争が課され、頂点の立行司に到達できるのはごく一握りの選ばれし者だけです。
行司の階級は全部で8段階に分かれており、身につける装束、履物、そして待遇に至るまで明確な格差が敷かれています。
【行司の階級ピラミッドと装束の格付け一覧】
・立行司(木村庄之助):房色=総紫/白足袋・草履・短刀帯刀
・立行司(式守伊之助):房色=紫白/白足袋・草履・短刀帯刀
・三役格行司:房色=朱(赤)/白足袋・草履(帯刀なし)
・幕内格行司:房色=紅白/白足袋・草履
・十両格行司:房色=青白(緑白)/白足袋(土俵上は素足に足袋、草履なし)
・幕下格行司:房色=黒または青(緑)/素足・木綿の直垂
・三段目格行司:房色=黒または青(緑)/素足
・序二段格・序ノ口格行司:房色=黒または青(緑)/素足
待遇面における行司の年収事情も、階級によって大きく異なります。十両格以上は日本相撲協会の専従職員(月給制)となり、幕内格で年収700万〜900万円前後、三役格になると1,000万円を超えてきます。そして最高峰の立行司ともなれば、各種手当や装束補助を含めて推定年収1,500万〜2,000万円規模に達します。一方で幕下以下の下位行司は手当制であり、年収は200万〜300万円台からのスタートとなる厳しい職人世界です。
また、行司には力士と異なり「満65歳」という厳格な定年引退規定が設けられています。どれほど名行司と称賛され、土俵裁きが研ぎ澄まされていても、65歳の誕生日を迎えた場所(または直前の場所)をもって土俵を去らなければなりません。