バックナンバー『手紙』歌詞の真意と泣ける理由|両親への感謝と制作秘話

バックナンバー『手紙』歌詞の真意と泣ける理由|両親への感謝と制作秘話の詳細解説をお届けします。専門的な知識がチェックできます。

『手紙』の世界観を強固に補完しているのが、公式ミュージックビデオ(MV)の映像美と、練り上げられた音楽理論的アプローチです。

MVのロケ地には、清水依与吏の出身地である群馬県太田市およびその周辺の北関東エリアが選定されています。派手な観光地ではなく、どこにでもある通学路、田畑のあぜ道、夕暮れの河川敷、素朴な日本家屋が淡々としたトーンで映し出されます。この「誰もが持つ田舎の風景」をあえてロケ地に選んだことで、視聴者は自分自身の故郷や実家を重ね合わせずにはいられません。

音楽理論の観点からコード進行を紐解くと、楽曲のキー設定とコードワークに計算し尽くされた仕掛けが存在します。ベースとなるのは、J-POPの黄金律である「カノン進行」や「王道進行(IV→V→iii→vi)」を巧みに応用したコードワークです。サビに向かうにつれて、感情の高ぶりを演出するベースラインの下降(クリシェ)と、胸を締め付けるテンションコード(9thやadd9)が随所に散りばめられています。

サビで一気に視界が開けるようなメロディ展開と、小林武史による対位法的なストリングスの上昇が重なる瞬間、リスナーの感情は一気に解放されます。歌詞の言葉数とメロディの音符が完璧に一致しており、言葉がそのまま心の叫びとして耳に飛び込んでくる設計です。

なお、本作は後にリリースされた5thオリジナルアルバム『シャンデリア』(2015年12月発売)の11曲目、さらにはベストアルバム『アンコール』(2016年12月発売)のDisc 2にも収録され、現在もback numberの必聴カタログとして愛聴されています。

斉藤 蓮

斉藤 蓮

デジタルマーケティングコンサルタント

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。

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