高齢者マークは義務?貼らないと罰則は?70歳・75歳基準と法改正
高齢者マークは義務?貼らないと罰則は?70歳・75歳基準と法改正についての真相をお届けします。
努力義務であり、周囲からの保護規定もあるにもかかわらず、高齢者マークを貼らないドライバーは後を絶ちません。その背景には、「自分はまだ衰えていない」「周囲から年寄りとして見下されたくない」という強い心理的抵抗感があります。
日本自動車連盟(JAF)などの調査でも、非表示の理由として「気恥ずかしさ」や「運転への自信」が上位を占めています。しかし、加齢による動体視力や反射神経の低下は、自覚症状がないまま徐々に進行するのが現実です。
事故防止に向けた法制度は段階的に厳格化が進んでいます。75歳以上の免許更新時には「認知機能検査」および「高齢者講習」が必須となっており、過去3年間に一定の違反歴(信号無視や速度超過など)があるドライバーには、実際の車を運転して合否を判定する「運転技能検査(実車試験)」への合格が義務付けられています。
さらに、衝突被害軽減ブレーキ(自動ブレーキ)やペダル踏み間違い時加速抑制装置を搭載した「安全運転サポート車(サポカー)」のみを運転できる「サポートカー限定免許」の制度導入など、安全対策は「個人の注意力任せ」から「制度と車両技術による多重のセーフティネット」へとシフトしています。高齢者マークの掲示は、そうした安全網を自ら補強する最も手軽で実効性の高い手段といえます。