ミセス「Part of Me」歌詞の真意と大森元貴が隠した涙の理由
ミセス「Part of Me」歌詞の真意と大森元貴が隠した涙の理由にまつわる興味深い視点を分かりやすく発信ます。
アルバム『ANTENNA』の制作期、バンドは「ケセラセラ」や「Magic」といったエネルギーに満ちたアンセムを次々と世に送り出していました。その華々しい躍進の裏側で、全楽曲の作詞・作曲・編曲を手掛ける大森元貴には計り知れないプレッシャーと精神的負荷がかかっていたと当時の音楽誌インタビューでも語られています。
大森元貴はアルバム特番やメディア取材において、「自分自身のかなり深いところ、本来なら人に見せるべきではない領域まで潜って書いた」という趣旨の告白を残しています。商業的なポップスとしての体裁を取り払い、自身の魂を削り取って具現化したトラックこそが、アルバムのラスト前(13曲目)に配置された「Part of me」でした。
本作において大森は、エンターテイナーとしての自分と、暗闇に取り残された一人の生身の人間としての自分を厳しく見つめ直しています。その張り詰めた空気感は、イントロの静謐なピアノタッチから徐々に感情が昂ぶり、後半の怒涛のオーケストレーションへと昇華していくサウンドプロダクションにも色濃く反映されています。