等差数列の和の公式はなぜ逆から足す?本質理解と使い分け・裏技完全解説
等差数列の和の公式はなぜ逆から足す?本質理解と使い分け・裏技完全解説とはどんな影響があるのか? 背景や要点を整理してお届けします。
高校の教科書や参考書を開くと、等差数列の和には先ほどの形のほかに、もう一つの公式が掲載されています。多くの受験生が「どちらを使えばいいのか」と混乱するポイントですが、両者は別物ではなく、同じ式の表現を変えたものに過ぎません。
まず、前提となる等差数列の一般項の求め方を確認しておきます。初項を $a$、公差を $d$ とすると、第 $n$ 項 $a_n$ は「初項に公差 $d$ を $(n-1)$ 回足したもの」ですから、次の式で表されます。
$$a_n = a + (n-1)d$$
先ほど導出した和の公式 $S_n = \frac{1}{2}n(a + l)$ における「末項 $l$」とは、まさに第 $n$ 項 $a_n$ のことです。したがって、$l$ の部分に $a + (n-1)d$ を代入すると、もう一つの公式が姿を現します。
$$S_n = \frac{1}{2}n\{a + a + (n-1)d\} = \frac{1}{2}n\{2a + (n-1)d\}$$
状況に応じた等差数列の和の公式使い分けは極めて明快です。問題文から与えられている条件が「初項と末項」なのか、それとも「初項と公差」なのかを見極めるだけで、計算の手間を劇的に削減できます。
実戦において末項が分かっていない場合でも、無理に第2公式を暗記して使う必要はありません。慣れるまでは「一般項を求めて末項を割り出し、第1公式に放り込む」という2ステップを踏むほうが、計算ミスを大幅に抑制できます。