なぜ田中角栄は今も惹きつけるのか?伝説の実行力と人心掌握の真相
なぜ田中角栄は今も惹きつけるのか?伝説の実行力と人心掌握の真相の真相や最新動向に迫る! わかりやすい言葉で紐解きます。
角栄が単なる情の人にとどまらず「天才」と恐れられた最大の理由は、驚異的な記憶力と法案作成能力にあります。当時の大蔵官僚や各省庁のテクノクラートを舌巻かせたのは、複雑な国家予算や法律の条文、地方の統計数値を完璧に頭頭へ叩き込んでいたその頭脳でした。
自民党政調会長や大蔵大臣時代、彼は官僚が作成した分厚い資料を瞬時に読み解き、矛盾点を鋭く指摘しました。官僚が作った政策に乗るだけの政治家が多い中、角栄が生涯で成立させた議員立法は100本以上に及び、これは現在に至るまで国政史上歴代トップクラスの記録です。膨大なデータ処理能力と強引なまでの推進力から、いつしか海外メディアや政敵から「コンピューター付きブルドーザー」と呼ばれるようになりました。
さらに卓越していたのが官僚掌握術です。第3次池田内閣で大蔵大臣に就任した際、初対面の官僚たちを前に放った伝説の就任演説は今も語り草となっています。
「私は高等小学校卒で、大蔵省のことは皆さんのほうが遥かに詳しい。仕事はすべて皆さんに任せる。手柄はすべて皆さんのものだ。だが、責任はすべてこの田中角栄が取る」
プライドの高いエリート官僚の自尊心を尊重しつつ、すべての責任を背負う覚悟を示したこの言葉に、官僚たちは心を撃ち抜かれ、角栄のために昼夜を惜しまず働く忠誠を誓ったのです。