ヤマガラに似た鳥の正体は?お腹がオレンジ色の野鳥を見分ける決定打

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ネット上のQ&AコミュニティやSNSでは、「庭にヤマガラが来てカチカチ鳴いている」といった書き込みが散見されます。しかし、鳥類生態学の視点から言えば、これは明確な観察ミスである可能性が極めて濃厚です。野鳥を正確に同定するためには、視覚情報だけでなく聴覚情報、すなわちヤマガラの鳴き声と特徴を正確に把握しておく必要があります。

ヤマガラのさえずり(繁殖期のソング)は、春先に響く「ツーツーピー、ツーツーピー」というスローテンポで哀愁を帯びた澄んだ美声です。シジュウカラの早口な「ツピツピツピ」に比べてテンポがゆったりしており、森の中に響き渡ります。そして、仲間同士のコンタクトや警戒時に発する地鳴き(コール)は、「ビージージージョ」あるいは鼻にかかったような独特の「ニーニーニー」という甘えたようなしゃがれ声です。この鼻濁音の混じった声はヤマガラ固有のものであり、一度耳に覚えれば林の奥に隠れていても気配を察知できます。

これに対し、「カチッ、カチッ」「ジャッ、ジャッ」という乾いた硬質な音、例えるなら2つの小石や火打ち石を打ち合わせているような音を出している場合、その主は100%ジョウビタキです。ジョウビタキは縄張り意識が非常に強く、冬場に単独で活動しながら、侵入者を威嚇するために「ヒッ、ヒッ」という金属的な高音と「カチッ、カチッ」という舌打ちのような音を執拗に繰り返します。

また、行動パターンの盲点として「貯食(ちょしょく)行動」の有無が挙げられます。ヤマガラは秋にエゴノキの実やドングリなどを集め、樹皮の割れ目や地中の落ち葉の下に隠す本能的な習性を持っています。冬の観察現場において、足の指の間に器用に木の実を挟み、下を向いてコンコンと激しくつついている姿が見られたら、それはヤマガラ独自のアクションです。ジョウビタキは主に地上に降りて昆虫やクモ、ピラカンサなどの小さな木の実を丸呑みするため、実を足で挟んで叩き割るような行動は決して取りません。

鈴木 陽菜

鈴木 陽菜

テックライター兼ウェブディレクター

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。

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