ミニトマトとプチトマトの違いとは?販売終了の真相と選び方を徹底解説
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私たちが何気なく口にしている「プチトマト」という呼称の正体は、日本の大手種苗会社であるタキイ種苗が1975年に発表した一大ヒット品種の商品名です。昭和40年代後半から50年代にかけての日本は、都市部への人口集中に伴い団地やマンションなどの集合住宅が急増していた時代でした。庭を持てない都市住民の間でベランダ園芸やプランター栽培のブームが巻き起こり、省スペースで手軽に収穫できる小型のトマトが熱狂的に受け入れられたのです。
名前の由来は、フランス語で「小さい」「可愛らしい」を意味する「プチ(petit)」と「トマト」を組み合わせた造語でした。小ぶりで扱いやすく、お弁当の隙間を埋めるのに最適なこの品種は瞬く間に全国の食卓へ普及し、やがて「小さなトマト=プチトマト」という認識が社会全体に定着しました。いわば「セロテープ」や「ホッチキス」のように、特定の商品名が一般名詞化した典型例といえます。
しかし、一時代を築いたプチトマトは、2007年をもってタキイ種苗のカタログから姿を消し、種子の販売が正式に終了しました。販売終了の直接的な理由は、トマトの品種改良競争の激化です。元祖プチトマトは果皮がやや薄く、実が熟すと雨や輸送の衝撃で割れやすい(裂果しやすい)という栽培・流通上の弱点を抱えていました。さらに、平成以降は消費者の味覚が「酸味」から「強い甘み」を求める方向へと急激にシフトしたため、糖度が高く病気にも強い次世代品種にバトンを渡す形で、30年以上の歴史に幕を下ろすこととなったのです。