世界の血液型割合ランキング!日本と違う驚きの比率と進化の謎

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世界各地のデータの中でも、生命科学者たちを最も驚愕させたのが中南米の先住民族に見られる極端な偏りです。アマゾン奥地に暮らすボロロ族、ベネズエラのヤノマミ族、あるいはグアテマラのマヤ系原住集団を対象とした血液調査では、外部との混血がない集落においてO型の割合が99%から事実上の100%に達していることが幾度となく報告されています。

なぜ南米大陸において、A型やB型は跡形もなく淘汰されてしまったのでしょうか。形質人類学と分子疫学の研究は、2つの決定的なファクターを突き止めています。

第1の要因は、集団遺伝学でいう「創始者効果(Founder Effect)」です。今から約1万5000年から2万年前、氷河期にベーリング海峡を渡ってユーラシア大陸からアメリカ大陸へと移住したモンゴロイドの祖先集団は、数百人から数千人規模の極めて小さなグループだったと考えられています。この最初の渡航集団において、偶然にもO型遺伝子を持つ個体が大半を占めていたため、その後の世代交代を通じてO型が急速に固定化されました。

しかし、創始者効果だけでは100%という極限の均一化を説明しきれません。そこにトドメを刺した第2の要因こそが、15世紀末から始まった大航海時代、ヨーロッパ人が持ち込んだ天然痘や梅毒、ペストといった未曾有の感染症爆発です。

現地の免疫を持たない先住民族の人口は、侵略からわずか1世紀あまりで最大90%近く激減したと記録されています。医学研究によると、天然痘ウイルスはA型の抗原(赤血球表面の目印)と分子構造の一部が酷似しており、免疫系が敵と認識しにくいため、A型保有者は天然痘に感染した際の重症化率・致死率が他型より有意に高かったことが判明しています。結果として、わずかに存在していたA型やB型の個体が感染症の猛威によって徹底的に絶滅へ追い込まれ、生き残ったのがO型の血統だけだったという過酷な淘汰の歴史が隠されています。

渡辺 美咲

渡辺 美咲

ガジェット&アプライアンスライター

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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