食卓を脅かす微細プラスチックの恐怖 体内侵入機序と今できる予防策
食卓を脅かす微細プラスチックの恐怖 体内侵入機序と今できる予防策を徹底追究! 知っておきたい 重要ポイントを凝縮して配信します。
私たちが普段の食事で何気なく口にしている食材の多くに、微細なプラスチック粒子が残留している。欧州食品安全機関(EFSA)をはじめとする各国の研究機関が実施した分析によれば、二枚貝や海老などの魚介類はもちろんのこと、市販のペットボトル飲料水、ビール、ハチミツ、さらには食塩に至るまで、広範な食品から微細粒子が検出された。
特に危険視されているのが、目視不可能な「ナノプラスチック」と呼ばれる1マイクロメートル未満の極小粒子だ。これらは消化管の粘膜壁を難なく通過し、リンパ系や血液循環に乗って全身の臓器へ移行する。肝臓や腎臓、さらには脳組織や胎盤にまで到達することが確認されており、細胞レベルでの慢性炎症や酸化ストレスを引き起こす原因として研究者の間で激しい議論が交わされている。
さらに深刻なのは、プラスチック自体の物理的刺激だけではない。製造過程で添加されたフタル酸エステルやビスフェノールA(BPA)、さらには環境中から吸着した残留性有機汚染物質(POPs)が体内で溶け出し、内分泌系を乱す危険性だ。食品・飲料産業や水産業は、品質管理基準の見直しを迫られている。