履歴書の写真裏には何を書く?名前や撮影日が必要な理由とペンの選び方
履歴書の写真裏には何を書く?名前や撮影日が必要な理由とペンの選び方についての真相をお届けします。
ネット上の就活マナー記事には、時に過剰な不安を煽るような言説が散見される。現場のファクトに基づいて、よくある誤解を正していく必要がある。
誤解1:写真の裏に名前を書き忘れたら即落選となる?
これは完全な誇張だ。前述の通り、写真が台紙にしっかりと貼り付いており、剥がれずに採用担当者の手元で確認できている限り、裏面が見られることは物理的にない。つまり、剥がれさえしなければ「書いていないこと自体が露見しない」のである。したがって、すでに投函してしまった後に書き忘れに気づいたからといって、企業に電話をかけて「写真の裏に名前を書き忘れました」と謝罪連絡を入れる必要は一切ない。むしろ突発的な電話連絡を入れるほうが、相手の業務を中断させる実害をもたらしてしまう。
誤解2:履歴書に元から印刷されている枠線に合わせて貼れば十分?
履歴書の写真貼付枠に付属している簡易的な糊テープや、市販の履歴書に同封されている極小の両面シールを過信するのは危険だ。これらの付属テープは面積が小さく、四隅が浮き上がって鞄の中や郵送封筒の内側に引っかかりやすい。写真の裏全面をカバーできるよう、市販の強力薄口両面テープを写真の端ギリギリまで隙間なく配置するのが、実務上の鉄則である。
誤解3:スピード写真機の裏面シールはそのまま貼るだけでよい?
昨今の高性能な証明写真機(Ki-Re-iなど)には、裏面があらかじめシールタイプになっている機種が存在する。この場合、剥離紙を剥がす前にシール面に油性ペンで氏名を記入するか、剥離紙を剥がした後の粘着面ではなく台紙側に記入できるスペースがないか確認する必要がある。どうしても直接書けない構造であるなら、剥離紙を剥がしてそのまま貼るしかないが、その場合は角が絶対に浮かないよう圧着を徹底しなければならない。
【プロの結論】応募区分別の記入基準と失敗しないための推奨資材
選考区分や応募者の状況によって、求められる配慮の深さは異なる。自身の状況に応じた最適な記入基準を選択することが合理的だ。
新卒採用(大学生・大学院生・専門学校生)
最も厳格なマナー遵守が意識される属性である。大学指定の履歴書を用いることが多く、同大学から複数名の応募が重なることも日常茶飯事だ。そのため「大学名+学部・学科名+氏名+撮影年月日」の4点を省略せずに記載する。これにより、大学別の書類分類作業を行う人事担当者の負担を劇的に軽減できる。
中途採用(正社員・契約社員の転職)
中途選考では実務経験と即戦力性が問われるため、学生時代のような学校名記載は不要だ。その代わり、同姓同名の混同を避けるため「氏名+生年月日(西暦)+撮影年月日」を記載する。リスク管理と丁寧な事務処理能力が備わっていることを暗に証明する仕立てが望ましい。
パート・アルバイト応募
形式的なプロトコルよりも迅速性が重視される領域だが、最低限「氏名」のみは必ず記入しておくべきだ。仮に採用店舗で履歴書を多数ストックしている環境下で写真が剥がれても、氏名さえあればシフト管理簿と即座に照合できる。
筆記用具については、文具店やコンビニエンスストアで入手容易なゼブラの「マッキー極細」や、パイロットの「ツインマーカー(細・極細)」を常備しておくことを推奨する。極細側のペン先(0.5mm以下)を用い、筆記後はインクが完全に乾くまで最低10秒間は手を触れず放置する。その後、ニチバンの「ナイスタック(しっかり貼れてはがれにくいタイプ)」などの薄口強力両面テープを写真裏の上下左右4辺に隙間なく貼り付け、履歴書の枠線と平行になるよう慎重に圧着する。この一連のプロセスを経ることで、物理的なトラブルの発生確率は事実上ゼロに抑え込める。