軽油と灯油の違いとは?代用で起きる故障や火災と脱税の真相
軽油と灯油の違いとは?代用で起きる故障や火災と脱税の真相の基礎知識と応用に迫る! わかりやすい言葉でご紹介しています。
故意の脱税だけでなく、日常の給油現場で頻発しているのが「うっかりミス」による誤給油です。セルフ式ガソリンスタンドの普及率が全国で9割を超えた今日、日本自動車連盟(JAF)には毎月数百件規模で燃料の入れ間違いに関する救援要請が寄せられています。
ガソリンスタンド給油ノズルの色分け基準
消防法および危険物の規制に関する規則において、セルフスタンドの給油ノズルは視認性による誤給油防止のため、厳格に色が統一されています。
- 緑色:軽油(ディーゼルエンジン搭載車専用)
- 赤色:レギュラーガソリン(一般的なガソリンエンジン車)
- 黄色:ハイオクガソリン(高出力ガソリンエンジン車)
- 青色ポリタンク・専用ノズル:灯油(暖房機器・ボイラー用)
現場のベテラン整備士は次のように証言します。「『軽自動車だから軽油を入れた』という信じがたい誤認事故が今なお後を絶たない。さらに冬場になると、自宅から持参した青いポリタンクに誤って給油レーンの軽油を入れて持ち帰り、ストーブに注いで点火してしまうケースが毎年発生している」。
入れ間違い事故の応急処置と修理費用
もし誤給油に気づいた場合、運命を分ける絶対条件が一つだけあります。それは「絶対にエンジンを始動しない(キーをONにしない)」ことです。
キーを回さず、給油口からタンク内に誤った燃料が留まっている段階であれば、JAFやロードサービスを呼び、レッカー移動で整備工場へ運び込んで燃料タンクの抜き取りと底部のフラッシング(洗浄)を行うだけで済みます。この場合の費用負担は、概ね2万円から5万円程度の工賃で収まります。
しかし、誤給油に気づかずセルモーターを回し、エンジンを始動して公道へ走り出してしまった場合、被害額は一気に跳ね上がります。燃料ライン、サプライポンプ、コモンレール、インジェクター全数、DPFの全交換および燃料配管の特殊洗浄が必要となり、修理費用は50万円から、車種によっては100万円超に達します。しかも、自身の過失による誤給油トラブルは、自動車保険(車両保険)の補償対象外となるケースが大半であり、全額が自己負担という痛烈なしっぺ返しを食らうことになります。