コロナ後の黄色いネバネバ鼻水は治りかけ?副鼻腔炎のサインと受診基準

コロナ後の黄色いネバネバ鼻水は治りかけ?副鼻腔炎のサインと受診基準に関するポイントを詳しくまとめました。詳細な解説をチェックしましょう。

鼻づまりや不快な鼻水に耐えかねて、薬局へ駆け込み市販薬の点鼻薬を手にする方は極めて多く見られます。しかし、ここに耳鼻咽喉科医が最も警鐘を鳴らす巨大な落とし穴が存在します。

ドラッグストアで広く販売されている即効性の高い点鼻薬の多くには、「ナファゾリン」や「オキシメタゾリン」などの血管収縮剤が主成分として配合されています。使用した瞬間は鼻粘膜の血管が急激に収縮し、劇的に鼻の通りが良くなるため、魔法の薬のように感じられます。しかし、この薬剤を1日数回、1〜2週間以上にわたって連用すると、薬効が切れた際に血管が反動でより強く拡張するようになります。結果として点鼻前よりも粘膜が異常肥厚し、薬がなければ呼吸ができない状態に陥る「薬剤性鼻炎(肥厚性鼻炎)」を人工的に作り出してしまうのです。

また、市販の総合感冒薬に含まれる第一世代抗ヒスタミン薬(クロルフェニラミンなど)にも注意が必要です。これらの成分は、サラサラしたアレルギー性の水様便を止める作用には優れていますが、気道粘液の分泌を抑えて鼻水を乾燥・濃縮させる副作用を持ちます。すでに粘り気を帯びている副鼻腔炎の黄色い鼻水に対して服用すると、粘液がさらに硬くゲル化し、自然口からの排出を決定的に阻害してしまうという本末転倒な事態を招きます。

副鼻腔炎の根本的な治療には、粘液をサラサラにして排泄を促す「粘液溶解薬(カルボシステイン等)」や、原因菌を叩くための適切な抗菌薬、あるいは局所の炎症を安全に鎮静化させる「ステロイド点鼻薬(血管収縮剤を含まない医療用処方薬)」の選択が不可欠です。自己判断による市販薬の場当たり的な併用は、むしろ病態を泥沼化させる引き金になり得ます。

加藤 愛美

加藤 愛美

エンタメ専門ジャーナリスト

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。

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