メダカの卵を見つけたら放置Ng!生存率を9割に導く隔離と育成術
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卵が殻を破って無事に生まれてきても、油断は一切許されません。生まれたばかりのメダカの稚魚は「針子(はりこ)」と呼ばれ、全長わずか3〜4mmほどの極小サイズです。日本の愛好家の約7割が「針子を1ヶ月以内に死なせてしまった経験がある」と回答するほど、針子の飼育はメダカ繁殖における最大の難所とされています。
針子が死んでしまう直接的原因の9割以上は、病気ではなく「餓死」です。誕生直後の針子のお腹には「ヨークサック」と呼ばれる栄養の詰まった卵黄嚢が付着しており、生後24〜36時間程度はこの栄養で生きていけます。しかし、ヨークサックが吸収された瞬間から、針子は体格に見合わない凄まじいカロリー消費を始めます。針子の口は0.1mm以下と極めて小さく、市販の成魚用エサをすり潰した程度では物理的に飲み込むことができません。
針子の生存率を上げる育て方を成功させる決定打は、以下の3重給餌システムの導入です。
- 生きたインフゾリア(ゾウリムシ)の投与:体長0.1mm前後のゾウリムシは、針子の小さな口にすっぽりと入り、かつ水中で生き続けるため水を汚しません。孵化直後からスポイトで毎日朝晩、適量を与え続けることで初期生存率は格段に跳ね上がります。
- 植物プランクトンが豊富なグリーンウォーター(青水):水中に無数の微細な単細胞藻類が浮遊するグリーンウォーターで飼育すれば、針子は泳ぎながら常に微小な植物性プランクトンを摂取でき、空腹によるエネルギー切れを防止できます。
- パウダー状微粒子飼料の少量多回給餌:生後3日目以降は、粉末状に微細化された針子専用フードを、指先で水面に薄く膜を張るように極微量ずつ与えます。一度に大量に与えると底に沈んで水質を悪化させるため、「1日3〜4回、数分で食べ切る量」をこまめに与えるのがコツです。