なぜ星は歪むのか?綺麗な星の描き方と黄金比の法則をプロが徹底検証

なぜ星は歪むのか?綺麗な星の描き方と黄金比の法則をプロが徹底検証についての最新情報をご紹介します。

なぜ定規を使わずに星を描くと、十中八九バランスが崩れてしまうのでしょうか。美術解剖学や視覚心理学の観点から分析すると、作画者のデッサン力不足だけではなく、人間が図形を認知する際に生じる視覚的錯視(バイアス)が深く関係しています。

五芒星は、上部に1つの頂点があり、下部に2本の脚が伸びる構造をしています。人間は重力のある環境で暮らしているため、図形を見るときに無意識に「垂直軸」と「水平軸」を基準にして安定性を測ろうとします。しかし、五芒星の5つの頂点は72度という中途半端な回転対称で配置されており、垂直軸に対して左右対称ではあっても、水平線に対しては平行なラインが一本も存在しません。

特にフリーハンドで一筆書きを行う際、右利きの作画者は左下から右上へと線を引く最初のストロークで手首の可動域によるカーブがかかりやすく、さらに「頂点同士の隙間の角度」を脳内で過大評価してしまいます。作画指導を行う現役イラストレーターの手記でも、「初心者の描く星を計測すると、右下の頂点が外側に約10%から15%広がり、全体の重心が時計回りに傾く傾向が極めて顕著に見られる」と指摘されています。つまり、頭の中で思い描く「理想の星」と、手首の自然な運動軌道との間に生じる物理的ギャップこそが、星の形が歪む理由の正体なのです。

木村 陽翔

木村 陽翔

テックライター兼ウェブディレクター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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