フィリーズの愛され怪鳥ファナティックの正体と年収・裁判の真相
フィリーズの愛され怪鳥ファナティックの正体と年収・裁判の真相の見逃せないポイントを一挙に解説しました。
ファナティックが全米で愛される最大の理由は、従来の「お行儀の良いマスコット」の枠組みを根底から破壊した「計算された暴走」にあります。
代表的な事件として語り継がれているのが、1988年8月28日に起きたロサンゼルス・ドジャースのトミー・ラソーダ監督との大乱闘劇です。ファナティックがラソーダ監督の背番号2をつけた等身大人形を引きずり回して挑発したところ、激怒したラソーダ監督がベンチを飛び出し、マスコットの人形を奪い取ってファナティック本人に殴りかかるという前代未聞の衝突に発展しました。この映像は全米のニュース番組で繰り返し放映され、ファナティックの悪童キャラクターを不動のものにしました。
相手チームの選手を巨大水鉄砲で狙い撃ちにし、グラウンド整備用の四輪バギーで審判の周りをドリフト走行し、敵軍のヘルメットを足で踏みつける——これらは一見危険なスタンドプレーに見えますが、すべて相手選手や関係者との阿吽の呼吸と徹底した状況判断の上で演じられています。
こうした球界文化への絶大な貢献が認められ、2005年に設立された「マスコットの殿堂(Mascot Hall of Fame)」において、初年度の殿堂入りキャラクターとして選出されました。MLBの歴史上、野球そのものの魅力を拡張したエンターテイナーとして公式に永久保存される栄誉を手にしたのです。