拾えば罰則も?沖縄の星砂に秘められた真実と迫りくる保全危機
拾えば罰則も?沖縄の星砂に秘められた真実と迫りくる保全危機について押さえておきたい 注意点を分かりやすく解説いたします。
顕微鏡を覗き込むと、そこには息をのむほど精緻な幾何学世界が広がっている。星砂の正体は、原生動物の一群である有孔虫(Baculogypsina sphaerulata)が分泌した炭酸カルシウムの殻だ。岩礁や海草藻場に付着して光合成を行う藻類と共生し、寿命を終えて波に打ち上げられたものが、私たちが浜辺で目にする星の砂となる。
古生物学者の矢島道子氏がその歴史的・科学的価値を著作などで語ってきたように、有孔虫は地球環境の変遷を記録する貴重なタイムカプセルでもある。かつて放映されたNHKスペシャル『神秘の海 沖縄』のような自然科学ドキュメンタリーでも、この微細な単細胞生物がサンゴ礁生態系の土台を支える姿が丹念に描かれていた。現在もNHKオンデマンドで当時の記録映像を視聴できるが、画面越しに見る生きた有孔虫の繊細な仮足の動きは、単なる「お土産の小瓶」とは別次元の生命力を放っている。