マフラーから水が出るのは故障?完全燃焼の証拠と危険なサインの見極め方

マフラーから水が出るのは故障?完全燃焼の証拠と危険なサインの見極め方について詳しく解説いたします。専門家の見解をご覧ください。

水が出るのが正常な燃焼現象であるとしても、マフラー本体にとって水分は大敵です。特に「片道5分程度のスーパーへの買い物しか使わない」といったチョイ乗り(シビアコンディション)を繰り返す車両は要注意です。

マフラー全体が十分に熱くなる前にエンジンを切ると、凝縮した水分がタイコ(消音器)の底にプールのように溜まり続けます。排気ガスに含まれる硫黄酸化物や窒素酸化物が水に溶け込むと酸性溶液へと変化し、金属パイプを内側から猛烈なスピードで腐食・サビ進行させます。

自動車メーカーも対策として、純正サイレンサーの最下部に直径数ミリの小さな「水抜き穴(ドレンホール)」を設けています。「マフラーの途中から水が漏れている!穴が空いて壊れた!」と慌てるユーザーがいますが、この穴から水がポタポタと落ちているのは設計通りの正常な排水です。しかし、融雪剤や泥汚れによってこの水抜き穴が詰まると、内部に酸性水が滞留してマフラーが内部崩壊を起こし、最終的に大きな穴が空いて車検に通らなくなる(排気漏れによる不適合)事態に陥ります。

また、バイク(二輪車)のマフラーから水が吹き出すケースでも構造は同様です。バイクは車に比べてサイレンサーの容量が小さく、排圧が高いため、発進時に勢いよく水滴が飛び散ることがあります。衣服を汚さないためにも、暖機運転時の立ち位置には注意が必要です。

井上 凛

井上 凛

シニアコンテンツプロデューサー

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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