歯茎の膿を自分で出すのは危険?針で潰すリスクと根本治療法
歯茎の膿を自分で出すのは危険?針で潰すリスクと根本治療法の背景について、分かりやすい解説を取りまとめてご紹介します。
鏡を見て歯茎の白いできものを見つけた際、清潔にしたつもりの裁縫針や爪楊枝で穴を開けようとする人がいますが、これは極めてリスキーな判断です。口腔内には常在菌が700種類以上、数千億匹も存在しており、無菌状態を作り出すことは自宅では不可能です。
針で粘膜を傷つけると、傷口から別の病原菌が侵入する「二次感染」を引き起こします。さらに、指で強く圧迫して膿を押し出そうとすると、膿が外に出るだけでなく、圧力によって歯槽骨や血管の内部へと膿汁・細菌が押し込まれてしまうリスクがあります。その結果、顔全体が大きく腫れ上がる「蜂窩織炎(ほうかしきえん)」や、顎の骨に炎症が広がる「顎骨骨髄炎」へ発展し、入院や外科手術が必要になるケースも報告されています。
自力で潰して膿が出たとしても、それは「表面に溜まった排泄物の一部が漏れ出た」に過ぎません。膿を生み出している根本原因(歯の根の先端や歯周ポケットの奥底にある感染源)は手付かずのまま残っているため、数日から数週間で必ず再発します。