新幹線モバイルオーダーは普通車Ng?頼み方と車内販売の現在を徹底検証

新幹線モバイルオーダーは普通車Ng?頼み方と車内販売の現在を徹底検証の疑問点について、専門知識を詳しくお届けします。

長年親しまれてきた車内ワゴン販売が2023年10月末日をもって終了した際、鉄道ファンのみならず出張族の間にも激震が走りました。JR東海の公式発表資料によると、新幹線のワゴン販売終了理由には大きく分けて2つの構造的変化が挙げられます。

第一に、主要駅における「駅ナカ」の劇的な進化です。東京駅の「グランスタ」や新大阪駅の「エキマルシェ」をはじめ、改札内の飲食料品店やコンビニエンスストアの利便性が飛躍的に向上しました。乗車前にあらかじめ弁当や好みの飲料を購入して持ち込む乗客の割合が年々増加し、車内販売の売上高はピーク時と比較して大幅に減少傾向を辿っていました。

第二に、将来を見据えた乗務員・パーサーの人手不足問題です。東海道新幹線の「のぞみ」は最大16両編成、定員は1,300名超に達します。そのうち普通車は13両、約1,100席以上を占めます。わずか数名のパーサーが重いワゴンを押して16両を往復する従来の方式は、肉体的な負荷が極めて高く、業務効率の限界に達していました。

仮に普通車の全1,100席に対してモバイルオーダーを解禁した場合、発車直後から注文が殺到し、パーサーが車内を駆け回っても配膳が物理的に追いつかない事態に陥ります。配膳遅延によるクレーム頻発やダイヤ運行への影響を避けるため、JR東海は「普通車は駅ナカ調達を基本とし、モバイルオーダーは管理可能な座席数(グリーン車の約200席)に限定する」という合理的な割り切りを選択したのが新幹線の車内販売の現在における到達点です。

山下 哲也

山下 哲也

自動車・モビリティライター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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