最後の晩餐でユダはどれ?天才ダ・ヴィンチが仕組んだ見分け方
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裏切り者を見つけ出す最大の鍵は、男が右手に握りしめた小さな革袋にある。中に入っているのは、師を売り渡した対価である銀貨30枚だ。巨匠レオナルド・ダ・ヴィンチは、鑑賞者から見てイエスの左隣(向かって左側の第2グループ)に、身を大きく引き、警戒するように振り返る男を配置した。これがイスカリオテのユダだ。
さらに見逃せないのが、光と影の劇的なコントラストである。窓から差し込む神聖な外光が他の使徒たちの表情を照らし出すなか、ユダの顔だけは意図的に濃い影で覆われている。背中を丸め、テーブルに肘をついて動揺を隠せないユダ。その手元をよく見ると、肘が当たって倒れた塩壺が描かれている。当時、塩をこぼすことは災いや不吉の象徴とされていた。銀貨の袋、暗黒の横顔、そして倒れた塩——この3つの視覚的証拠こそが、彼を特定する揺るぎない手がかりとなっている。