ドレミは英語で通じない?Cdefgab読み方となぜCからの真相
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音楽教室やDTM(デスクトップミュージック)の普及に伴い、海外クリエイターとのコラボレーションが増加した現在、現場で最も頻発するトラブルの一つが「音の呼び名」をめぐるコミュニケーションギャップです。海外のギタリストに向かって「そこの音は『ソ』で弾いてほしい」と伝えても、怪訝な沈黙が流れるばかりです。彼らの認識において、その音はあくまで「G(ジー)」だからです。
私たちが慣れ親しんでいる「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド」の起源は、11世紀初頭のイタリアに実在したベネディクト会の修道士、グイード・ダレッツォが考案した階名唱法に遡ります。彼は、聖ヨハネの誕生日のために作られたラテン語の賛歌『聖ヨハネ賛歌(Ut queant laxis)』の各節の歌い出しが、1音ずつ段階的に高くなっていることに着目しました。
当時の歌詞の頭文字を抜き出したものが「Ut(ウト)・Re(レ)・Mi(ミ)・Fa(ファ)・Sol(ソル)・La(ラ)」の6音(ヘクサコルド)でした。その後、17世紀に入り発音しにくい「Ut」が、主を意味するラテン語「Dominus」、あるいはイタリアの音楽理論家ジョヴァンニ・バッティスタ・ドニの姓にちなんで「Do(ド)」へと改められ、さらに聖ヨハネの頭文字「Sancte Ioannes」から「Si(シ)」が加えられて、現代のイタリア語音階が完成しました。
一方、英語圏における音階表記は、ラテン文字をそのまま用いた「C・D・E・F・G・A・B」が絶対的な基本です。読み方はそのまま英語のアルファベット読みとなり、「シー・ディー・イー・エフ・ジー・エイ・ビー」と発音します。英語圏のスタジオで「ドレミ」を音名(特定の音の高さ)として口にすると、クラシック教育を受けた一部の演奏家を除き、話が噛み合わなくなるため注意が必要です。