セーラームーンはるかみちるは本当に恋人?原作とアニメで違う公式設定の真相

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現在でこそLGBTQ+やクィア・ロマンスを肯定的に描く作品が世界中で普及していますが、1990年代の海外進出時には極めて手荒な検閲が行われました。その代表例がセーラームーンはるかみちる海外規制の理由です。

北米の大手配給会社DICエンターテインメントが手がけた英語吹替版では、児童向けアニメにおける同性愛描写が当時のテレビコード(放送基準)に抵触すると判断されました。その結果、天王はるかは「Amara」、海王みちるは「Michelle」と改名され、二人の関係は「Cousins(いとこ同士)」という公式設定に強制改変されたのです。

しかし、映像自体は日本のオリジナル版をそのまま流用していたため、互いの手を取り合い、頬を赤らめ、情熱的な視線を交わし合うシーンはそのまま残されていました。結果として、海外の視聴者からは「いとこ同士なのに、なぜこんなにロマンチックな雰囲気を漂わせているのか?」と激しい困惑を招き、海外のファンダムでは「親密すぎるいとこ(Cousins)」としてネットミーム化する事態となりました。

その後、2014年以降にViz Mediaが手がけた新装完全版の英語吹替では、オリジナルの意図を尊重したノーカット翻訳がなされ、二人は本来の「ロマンチックなパートナー」として名誉を回復。海外のカルチャーメディアでも「日本が90年代に生み出した、時代を先取りしすぎたクィア・アイコン」として大々的に特集が組まれることとなりました。

佐々木 一輝

佐々木 一輝

ビジネス戦略アナリスト

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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