広島空港(Hij)はなぜ山奥に?アクセス難の真相と2026年最新の姿を徹底解説
広島空港(Hij)はなぜ山奥に?アクセス難の真相と2026年最新の姿を徹底解説とは一体何なのか? 背景や要点を整理してお届けします。
広島空港が現在の三原市本郷町に移転開港したのは1993年10月のことです。それまで使われていたのは、広島市西区観音地区にあった旧広島空港(後の広島西飛行場)でした。市内中心部から車でわずか20分という抜群の立地にありながら、なぜ県は巨額の事業費を投じて空港を山奥へと追いやる決断を下したのでしょうか。
その最大の決定打は、「滑走路の長さ」と「国際化・大型化への限界」でした。旧空港の滑走路はわずか1,800メートルしかなく、ボーイング747や777といった国際線主力の中・大型ジェット旅客機が安全に離着陸できませんでした。加えて滑走路の先は広島湾に面し、背後には住宅密集地が迫っていたため、埋め立てによる拡張は莫大なコストと深刻な騒音被害を引き起こす懸念から不可能と判断された経緯があります。
もう一つの要因が、広島県特有の「地域間バランス」です。県庁所在地である広島都市圏(約120万人規模)だけでなく、東部に位置する福山市や尾道市を中心とした「備後経済圏」(約80万人規模)の製造業や鉄鋼業を支える拠点が必要とされていました。当時の行政協議録や関係者の証言を振り返ると、広島市と福山市のほぼ中間に位置する三原市の丘陵地帯こそが、両都市圏から1時間以内でアクセス可能な唯一の妥協点として浮上したのです。
ちなみに、広島空港を示すHIJ(空港コードの由来)は、都市名「HIroshima」と国名「Japan」に由来しています。山奥に移転したとはいえ、国際規格の3,000メートル滑走路を手に入れたことで、欧米直行便や大型貨物機が離着陸できる拠点としての要件をようやく満たすことができました。