なぜAdhdの時間感覚はおかしいのか?遅刻を防ぐ脳科学と3つの改善策

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ADHDの特性は「集中力がない」と表現されがちですが、実際には「注意の配分をコントロールしにくい」状態を意味します。興味のある対象や突発的な思いつきに対して異常なほどの没頭を見せる過集中と時間の喪失は、遅刻を招く大きな要因の一つです。

出かける直前になって「そういえばメールを1本だけ返信しておこう」「机の上の散らかりが気になって片付け始めた」という経験を持つ当事者は少なくありません。過集中に入ると周囲の音や時計の針の動きが完全に意識から遮断され、本人の体感では5分のつもりでも、現実には40分が経過していたという事態が起こります。

また、時間見積もりが苦手な原因には、移動や準備に伴う「見えない工程(トランジション・タイム)」の脱落が挙げられます。駅までの徒歩移動を考える際、エレベーターの待ち時間、信号待ち、靴を履く時間、鍵を探す時間などを無意識にゼロ計算してしまい、「最短の理想値」だけでスケジュールを組んでしまいます。これが大人のADHD時間守れない心理の根底にある「見通しの甘さ」の正体であり、悪気のない遅刻が繰り返されるメカニズムです。

中川 明日香

中川 明日香

ビジネス戦略アナリスト

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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