世界で死刑がある国一覧と実態|日米が存置を貫く理由と最新潮流
世界で死刑がある国一覧と実態|日米が存置を貫く理由と最新潮流を徹底追究! 知っておきたい 情報と解説を凝縮して配信します。
公表されている世界の死刑執行数を見ると、世界全体の統計と特定国家における実態には巨大な解離が存在します。アムネスティの集計によれば、世界で確認された年間執行総数の大半は、中国、イラン、サウジアラビア、ソマリア、米国の数カ国に集中しています。
その中でも最大の闇とされているのが中国における死刑執行数です。中国政府は死刑の判決数および執行数を「国家機密」に指定しており、公式な数値を一切公表していません。人権機関の推計では、年間で数千件規模の執行が行われているとみられており、中国単独の執行数が全世界の合計を圧倒的に上回る状況が続いています。
多様化と混迷を極める死刑執行方法
執行方法のあり方をめぐっても、世界各地で激しい人道的是認の対立が続いています。採用されている主な処刑法は国や地域によって大きく異なります。
- 絞首刑:日本、シンガポール、イラン、イラクなどで採用。日本では刑法第11条に基づき、床が開いて落下する機構(縊頸による頸椎損傷・即時意識喪失を意図)が厳格に用いられています。
- 致死薬注射:アメリカの多くの存置州や中国、ベトナムで採用。より人道的とされて導入されたものの、製薬会社が死刑執行用の薬剤供給を拒否する動きが相次ぎ、代替薬の投与による処刑失敗(被執行者が激痛に苦しむ事故)が全米で訴訟沙汰になっています。
- 窒素ガス吸入:薬剤入手難に直面した米アラバマ州などが導入した最新の執行方法。低酸素状態を作り出して窒息死させる手法ですが、「人体実験に等しい残虐な刑罰である」として国連人権高等弁務官事務所が強い懸念を表明しました。
- 銃殺・斬首:中国の一部(銃殺)、北朝鮮、ソマリア、サウジアラビア(刀による斬首)などで現在も適用例が報告されています。
日本国内の執行現場も徹底した秘密主義が敷かれています。元刑務官の手記や関係者の証言記録によれば、死刑確定者には当日の朝まで執行の告知は行われません。執行官である刑務官たちも、複数のボタンを同時に押し「誰のボタンが床を開かせたか分からない」仕組みによって心理的負担を分散させているものの、その精神的負荷は極めて重く、執行後の現場では厳粛な読経と深い沈黙が支配すると語られています。