蜻蛉日記「うつろひたる菊」現代語訳と品詞分解!作者の心情と和歌を徹底解説
蜻蛉日記「うつろひたる菊」現代語訳と品詞分解!作者の心情と和歌を徹底解説の概要と注目ポイントをわかりやすく整理しました。
定期テストや大学入試の記述問題で確実に得点を重ねるためには、単語ごとの品詞分解と文法機能の正確な把握が欠かせません。主要な一節を分解して解説します。
主要部分の品詞分解一覧
【十月つごもり方に、菊のうつろひたるにことづけて】
・十月(名詞)
・つごもり方(名詞:月末のころ)
・に(格助詞)
・菊(名詞)
・の(格助詞:主格「〜が」)
・うつろひ(ハ行動詞「うつろふ」連用形:色褪せる、変わりゆく)
・たる(存続・完了の助動詞「たり」連体形)
・に(格助詞)
・ことづけ(カ行下二段動詞「ことづく」連用形:かこつける、口実にする)
・て(接続助詞)
【ことわりや 君が心のをりからに うつろふ菊の めづらしきかも】
・ことわり(名詞:道理、もっともなこと)
・や(間投助詞または詠嘆)
・君(代名詞:あなた=兼家)
・が(格助詞:連体格「〜の」)
・心(名詞)
・の(格助詞)
・をりから(名詞:「折柄(ちょうどその季節・時)」と動詞「折り摘む」の「折り」を掛ける)
・に(格助詞)
・うつろふ(ハ行四段動詞「うつろふ」連体形)
・菊(名詞)
・の(格助詞:主格)
・めづらしき(形容詞シク活用「めづらし」連体形:珍しい、目新しい)
・かも(終助詞:詠嘆「〜だなあ」※皮肉を含み「珍しくもない」という反語的余情)
高校古文で差がつく重要文法&敬語のポイント
本章における古文単語「うつろふ」の意味は、「植物の花や葉の色が褪せる・変化する」という意味と、「人の心が心変わりする・浮気する」という二つの意味を持っています。作者は、晩秋に色褪せた菊という自然現象を媒介にして、夫の冷めた愛情を鋭く当て擦っているのです。
また、敬語表現の有無にも注目すべきです。この場面において、作者は兼家に対して最高敬語などを使わず、極めて対等かつ率直な表現を用いています。これは、単なる従属的な側室ではなく、貴族としての誇りと教養を持った女性としての自負が反映されているためです。