交番と何が違う?家族と暮らす「駐在所」の知られざる日常と宿命
交番と何が違う?家族と暮らす「駐在所」の知られざる日常と宿命の背景について、分かりやすい解説を基に徹底解説します。
駐在員の朝は、管内の通学路での交通指導から始まることが多い。子どもたちと挨拶を交わし、危険箇所がないか目を光らせる。午前中は「巡回連絡」と呼ばれる戸別訪問へ向かう。一軒一軒の住民の家族構成や非常時の連絡先を確認しつつ、世間話の中から特殊詐欺の兆候や家庭内のトラブル、高齢者の健康状態などを察知していく。
警視庁管内の西多摩地域や島しょ部、地方の山間部において、防犯カメラのない広大なエリアを守る最大の武器は、駐在員自身の「足」と「記憶」だ。地域の祭りや運動会、時には冠婚葬祭にまで顔を出し、顔見知りを増やす。住民にとって「警察組織の人」ではなく「〇〇の駐在さん」と呼ばれる関係を築くことこそが、強力な地域防犯の抑止力となる。