三島食品「ゆかり」名前の由来と姉妹品の全貌!開発秘話からレシピまで
三島食品「ゆかり」名前の由来と姉妹品の全貌!開発秘話からレシピまでの要点を詳しく解説してご紹介します。
広島市に本社を置く三島食品が誇る赤しそふりかけ「ゆかり」は、1970年(昭和45年)の発売以来、日本のふりかけ文化を牽引してきた看板商品です。その誕生の背景には、創業者の情熱と当時の常識を覆す技術革新の物語が存在します。
当時、梅干しの色付け用として使われていた赤しそは、漬け終わると廃棄されるのが一般的でした。三島食品の創業者・三島哲男氏は、この赤しその鮮やかな色合いと爽快な香りに着目し、「これを乾燥させて手軽に使えるふりかけにできないか」と開発をスタートさせました。しかし、赤しそは熱に非常に弱く、通常の乾燥工程を経ると黒ずんで香りが飛んでしまうという巨大な壁に直面します。試行錯誤の末、独自の低温乾燥技術を確立し、しその風味と美しい紫色をそのまま残した画期的なふりかけの開発に成功しました。
印象的な商品名である「ゆかり」の命名は、『古今和歌集』に収められた「紫のひともとゆゑに武蔵野の草はみながらあはれとぞ見る」という有名な和歌が原点です。「紫色の草(ムラサキ)が1本咲いているだけで、武蔵野のすべての草が愛おしく思える」という歌から、紫色は「ゆかり(縁)の象徴」とされてきました。商品の鮮やかな紫色に重ね合わせるとともに、「お客様とのご縁を大切にしたい」という深い願いが込められています。
原材料へのこだわりも徹底しています。主原料となる赤しそ(品種名:豊香など)は、契約農家とともに土壌づくりから取り組み、色・香り・酸味のバランスが最も優れたタイミングで収穫されます。収穫後の品質管理や異物除去工程には高度な光学選別機と熟練スタッフの目視が組み合わされており、この徹底した品質追求こそが半世紀にわたりトップシェアを維持する強固な土台となっています。