花粉症で耳が痛い原因は?ズキズキする理由と危険な中耳炎の見分け方
花粉症で耳が痛い原因は?ズキズキする理由と危険な中耳炎の見分け方について分かりやすく解説いたします。最新の情報をお届けします。
花粉の飛散ピーク期になると、X(旧Twitter)やYahoo!知恵袋などのコミュニティでは「鼻を勢いよくかんだ瞬間に耳の奥で『ピキッ』と音がして激痛が走った」「耳の奥が詰まって自分の声が頭の中で響いて仕事にならない」といった悲鳴のような投稿が数千件規模で急増します。
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会等の現場知見でも、鼻のかみすぎによる続発性中耳炎は成人患者の典型的な受診パターンとして報告されています。両方の鼻の穴を塞いだまま力任せに「フンッ」と圧力をかけると、鼻腔内の気圧は一時的に100mmHg以上まで急上昇します。逃げ場を失った大量のウイルス・細菌混じりの鼻汁は、耳管の弁を無理やりこじ開け、中耳腔へ一気に逆噴射されてしまうのです。
ある耳鼻咽喉科専門医は取材に対し、次のように臨床の現場感を語っています。
「春先に『急に耳が痛くなった』と駆け込んでくる成人患者の約7割に、激しい鼻のかみすぎや、ティッシュを鼻に詰めたまま無理やりすすり上げる行為が見られます。耳管は本来、一方通行の排出バルブのような役割を果たしていますが、過剰な鼻圧をかけると逆流を防ぐ防御壁が簡単に突破されてしまうのです」
また、テレワークの定着とイヤホン使用時間の増加も事態を悪化させています。耳管が狭窄して気圧調整が困難になっている鼓膜に対し、カナル型イヤホンの密閉圧が加わることで、微小な気圧外傷(バロトラウマ)を引き起こし、痛みを一段と深刻化させる事例が多発しています。