国立西洋美術館の深層解剖!世界遺産建築の謎と混雑回避の極意

国立西洋美術館の深層解剖!世界遺産建築の謎と混雑回避の極意に関する専門家の意見を丁寧に解説いたします。

常設展示室を訪れた鑑賞者を圧倒するのが、川崎造船所(現・川崎重工業)の初代社長・松方幸次郎が蒐集した「松方コレクション」を中核とする傑作の数々です。国立西洋美術館の所蔵作品一覧には、中世末期から20世紀初頭に至る西洋美術史のハイライトが網羅されており、教科書に掲載されるレベルの原画と直接対峙する贅沢な体験が約束されています。

前庭で鑑賞者を迎える彫刻群の中でも、圧倒的な存在感を放つのがオーギュスト・ロダンの『地獄の門』です。ダンテの『神曲』地獄篇に着想を得たこのブロンズ巨作には、有名な『考える人』をはじめとする無数の苦悶する魂が彫り込まれており、屋外展示ならではの外光の陰影がドラマチックな陰鬱さを際立たせます。さらに『カレーの市民』など、生々しい肉体表現が刻まれたロダン彫刻の群列は、入場前のアプローチからすでに鑑賞体験が始まっていることを告げています。

展示室内部において屈指の人気を誇るのが、印象派を代表するクロード・モネの『睡蓮』です。晩年に近い1916年頃に描かれた大型キャンバスは、水面の揺らめきと光の残滓を大胆な筆触で捉え、具象画から抽象表現へと向かう過渡期の熱量を今に伝えています。中世の祭壇画から、デューラー、ルーベンス、ルノワール、ピカソに至るまで、常設展の見どころを時系列で追うことで、西洋絵画が神への祈りから個人の内面表現へと変遷していったダイナミズムを体感できます。

石川 優花

石川 優花

インテリア&ライフスタイルコーディネーター

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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