箱根の隠れ名席・白雲洞茶苑へ!電力王の美学息づく限定拝観の全容

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この茶苑の物語は、三井物産の創始者であり近代茶道界の巨頭でもあった益田孝(益田鈍翁)が、大正初期に自らの理想郷としてこの地を選んだことから始まった。鈍翁は過度な装飾や権威主義的な茶の湯を嫌い、原始の力強さを宿す素朴な茶室を構想。その情熱を受け継ぎ、戦後にこの空間を愛して守り抜いたのが、「電力王」の異名を取った松永安左エ門(松永耳庵)だった。

激動の昭和を生き抜いた耳庵は、日々の重責から逃れるようにこの茶苑へ身を寄せ、炉の火を見つめながら思索に耽ったという。自然の巨石や野趣あふれる古木を大胆に取り入れた意匠は、文化庁からも高く評価され、国登録有形文化財(白雲洞)として後世に伝えるべき貴重な遺産に指定されている。人工の技巧を極限まで削ぎ落とし、自然の厳しさと共生する姿にこそ、日本の美意識の真髄がある。

斉藤 蓮

斉藤 蓮

デジタルマーケティングコンサルタント

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。

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