大エジプト博物館ついに完全公開!延期の真相と見どころ・予約法総力解剖
大エジプト博物館ついに完全公開!延期の真相と見どころ・予約法総力解剖にまつわる役立つ知識を詳しく紐解きます。
大エジプト博物館の真骨頂であり、世界中から旅行者が押し寄せる最大の目的が、ツタンカーメン王墓の副葬品約5,000点の一挙公開です。1922年に考古学者ハワード・カーターによって王家の谷で発見されて以来、これほど膨大なコレクションが分散されることなく、一つの空間に集結するのは人類史上初めての試みとなります。
とりわけ注目を集めているのが、象徴たる「ツタンカーメンの黄金のマスク」の展示環境です。従来のタハリール広場のエジプト考古学博物館では、歴史を感じさせる重厚な空間の中で展示されていたものの、照明や温湿度管理の面では最新技術とは言えませんでした。GEMでは、最先端の免震構造ガラスケースと、遺物の微細な色彩や彫刻を浮かび上がらせる特注の光学ライティングが導入され、3,300年前の輝きが圧倒的な解像度で鑑賞可能となっています。
もう一つのハイライトが、別館に収容された「クフ王の太陽の船」です。1954年にギザの大ピラミッド南側で発見されたこの木造船は、全長約42メートルを超える巨大なもの。従来はピラミッド脇の特設博物館に展示されていましたが、建物の老朽化と景観保全の観点からGEM敷地内への移送が決定されました。2021年8月、解体することなく460トンもの特製コンテナに船体をまるごと格納し、スマート自走式キャリアを用いて時速1キロメートル未満の超低速で夜間移送された作戦は、世界的なニュースとなりました。復元に10年以上を要した古代の木造船が、最新の巨大展示空間の中で宙に浮くかのように配置されている姿は息を呑む迫力です。