理学療法士と作業療法士の違いは?仕事・年収・適性を徹底比較【2026】
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医療関係者の間で長年議論されてきたテーマが「理学療法士・作業療法士の飽和説」です。厚生労働省が過去に実施した「理学療法士・作業療法士の需給分科会」の推計では、供給数が需要数を2026年〜2040年頃に大幅に上回り、供給過剰に陥ると警鐘が鳴らされてきました。この試算は現場にどのような影を落としているのでしょうか。
医療経済の視点から現場を検証すると、「急性期・回復期病院のポスト」に限定すれば飽和の兆候は顕著です。都心部の有名大学病院や急性期総合病院の理学療法士求人には新卒者が殺到し、倍率が数倍に跳ね上がることも珍しくありません。かつてのように「資格さえ取れば引く手あまたで就職先を選び放題」という時代は終焉を迎えています。
しかし、現場全体を見渡すと「需要の絶対的な蒸発」ではなく「需要構造の急激なシフト」が起きています。国の医療費抑制策に伴い、病床削減と「病院から在宅へ」の移行が進められた結果、訪問看護ステーション、介護老人保健施設(老健)、デイケア、さらには放課後等デイサービスをはじめとする小児療育分野において、慢性的な人手不足が続いています。
特に作業療法士は、理学療法士に比べて資格者総数が約半数にとどまるため、精神科領域や児童福祉施設での希少価値が極めて高い状態を維持しています。理学療法士が「身体機能回復のスペシャリスト」として運動器認定や心臓リハビリなど専門特化を迫られているのに対し、作業療法士は認知症ケア加算や精神科救急など制度的な必須人員配置において堅調な求人数を誇っています。