ムンクの叫び本物はどこ?世界に4枚存在する理由と盗難事件の真相

ムンクの叫び本物はどこ?世界に4枚存在する理由と盗難事件の真相について押さえておきたい 事実を厳選して解説いたします。

「日本国内で『叫び』の本物を見るチャンスはあるのか」という点も気になるところです。

過去、2018年秋から2019年年明けにかけて東京都美術館で開催された大規模回顧展「ムンク展―共鳴する魂の叫び」において、ムンク美術館所蔵の1910年テンペラ版が奇跡の初来日を果たしました。会期中は連日長蛇の列ができ、約67万人を動員する社会現象となりました。

しかし、脆弱な紙を支持体とする『叫び』は保存状態の管理が極めてシビアであり、度重なる輸送は作品寿命を縮めるリスクがあります。現在ノルウェーの各美術館は海外への貸し出しを厳しく制限しており、今後日本で再びオリジナルを目にする機会は極めて稀であると考えられます。

また、市場価値という観点では、唯一の民間所有である1895年パステル版が2012年に米ニューヨークのサザビーズに出品され、当時の美術品オークション史上最高額となる約1億1990万ドル(当時のレートで約96億円)で落札されました。名画が持つ絶対的なブランド力と希少価値を世界に見せつけた象徴的な出来事です。

中川 明日香

中川 明日香

ビジネス戦略アナリスト

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest