【長谷川式Hds-R】点数の見方とカットオフ値・Mmseとの違い解説
【長谷川式Hds-R】点数の見方とカットオフ値・Mmseとの違い解説の概要と注目ポイントをわかりやすく整理しました。
HDS-Rは合計30点満点で構成されており、臨床上きわめて重要な境界線となるのが「20点以下」というカットオフ値です。この基準は、多数の臨床データに基づいて統計学的に導き出されています。
21点以上であれば「正常域(年齢相応)」と判定される可能性が高い一方、20点以下となった場合は「認知症の疑いあり」と判断されます。研究データによると、カットオフ値を20点とした場合、認知症患者を正しく陽性と判定する感度は約93%、健常者を正しく陰性と判定する特異度は約86%と、非常に高いスクリーニング精度を誇ります。
点数の目安としては、一般的に以下のように分類されます。
・21点〜30点:正常範囲(軽度認知障害=MCIの兆候が隠れているケースもあるため経過観察は必要)
・16点〜20点:軽度認知機能障害〜軽度認知症の疑い
・11点〜15点:中等度認知症の疑い
・0点〜10点:高度(重度)認知症の疑い
ただし、もともとの教育歴や職歴、当日の緊張状態によって得点が左右されるため、「20点だったから即座に認知症確定」と悲観する必要はありません。得点の内訳を見て、どの機能が保たれ、どこに低下が見られるのかを精査することが極めて重要です。