「まんざらでもない」の本当の意味とは?勘違いしやすい誤用と類語

「まんざらでもない」の本当の意味とは?勘違いしやすい誤用と類語について見逃せない 事実を分かりやすく解説いたします。

なぜこれほど誤解が生じるのだろうか。日本語学の視点から紐解くと、副詞「まんざら(満更)」自体が「まったく」「まったくもって」という意味を持ち、下に来る打ち消しの語と呼応する性質を持っている。つまり「まんざら〜ない」で「全く〜というわけではない」という二重否定に近い含みを生むのだ。

岩波書店が発行する日本の代表的な国語辞典『広辞苑』を開くと、「まったくダメだというわけではない」「けっこう満足している様子」と明記されている。かつて言語学者の金田一京助らが編纂に携わった辞書の伝統においても、この「一見照れ隠しを含んだ肯定」のニュアンスは大切に受け継がれてきた。直接的に「最高だ」「嬉しい」と主張するのを避け、遠回しに喜びを表現する日本語特有の奥ゆかしさが、この一言に凝縮されている。

井上 凛

井上 凛

シニアコンテンツプロデューサー

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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