「はかる・はかり」の漢字使い分け決定版!計・測・量・図・謀・諮の完全攻略
「はかる・はかり」の漢字使い分け決定版!計・測・量・図・謀・諮の完全攻略にまつわる興味深い視点を分かりやすく発信ます。
抽象的な対象に用いる3つの漢字は、行為の動機と相手との関係性に決定的な差異があります。
ニュース報道で頻繁に登場する「便宜を図る」という言葉は、相手にとって都合の良い環境を整えたり、取り計らったりすることを意味します。この「便宜」に続く漢字は必ず「図る」です。一部で不正の文脈と結びつきやすいため「謀る」と混同されがちですが、「便宜」自体は好意的な手配を指すため、計画・企図を意味する「図る」を用います。
一方、「謀る(はかる)」は「悪だくみをする」「相手を騙して陥れる」というネガティブな文脈に限定されます。「暗殺を謀る」「敵を謀る」「まんまと謀られた」といった用例からも分かる通り、私利私欲のために人を欺くニュアンスを持ちます。
そして「諮る(はかる)」は、「自分ひとりで決めず、有識者や会議体などに諮問して意見を求める」場合に使用します。「役員会に諮る」「審議会に諮る」のように、上位機関や公の場に議案を提出して判断を仰ぐ文脈にのみ用いるのがルールです。