「不倫は文化」発言の真相解明!メディアが歪めた言葉と現代の罪

「不倫は文化」発言の真相解明!メディアが歪めた言葉と現代の罪にまつわる役立つ知識を分かりやすく発信ます。

現実の不倫が苛烈な社会的制裁の対象となる一方で、フィクションの世界では不倫ドラマが常に時代ごとの大衆心理を代弁してきた。1980年代に社会現象を巻き起こした『金曜日の妻たちへ』は、新興住宅地に暮らすアッパーミドル層の密やかな情事を描き、日常の退屈から逃れたい主婦層の共感を獲得した。そこでは不倫はどこか哀愁を帯びたロマンティシズムとして演出されていた。

時代が平成へと移り変わると、そのトーンは一変する。2014年にフジテレビジョンが制作した『昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜』は、平穏な日常の崩壊と背徳感に苛まれる主婦の姿をリアルに描き出し、主婦層だけでなく若い世代までをも巻き込む熱狂を生んだ。「平日昼顔妻」という流行語まで生み出した同作は、不倫を単なる娯楽としてではなく、息苦しい社会システムへの反逆として描き切ったのである。禁忌であるからこそ抗えないという人間の根源的な矛盾が、そこには刻まれていた。

前田 葵

前田 葵

サステナビリティ研究家

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。

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