目から出血した時の原因と危険度|痛みの有無で見極める緊急受診目安
目から出血した時の原因と危険度|痛みの有無で見極める緊急受診目安に関する最新のニュースをまとめてご紹介します。関心のある方は必見です。
ネット上には「白目の出血は冷やせば治る」「市販の目薬をさせば赤みが引く」といった断片的な民間療法が散見されますが、これらには危険な誤認が含まれています。
結膜下出血に対して、ドラッグストアで購入した「充血除去成分(塩酸テトラヒドロゾリンなど)配合の点眼薬」を使用しても効果は期待できません。これらの成分は拡張した血管を一時的に収縮させるものであり、すでに血管外へ漏れ出して固まった血種を消し去る作用はないからです。むしろ、自己判断での頻回点眼は薬剤性の角膜障害を誘発するリスクすらあります。
さらに深刻な盲点は、目から出血を繰り返す背景に「未診断の高血圧や動脈硬化」が潜んでいる事実です。
眼球の結膜や網膜の微小血管は、人体の中で唯一、生きたまま直接観察できる毛細血管網です。くしゃみや軽微な刺激で容易に出血を繰り返す患者の血圧を測定すると、収縮期血圧が180mmHgを超える重症高血圧が発覚する例は日常茶飯事です。血管壁の弾力性が失われ、もろくなった毛細血管が圧力に耐えきれず破裂している状態であり、これは「目だけの問題」にとどまりません。
心原性脳塞栓症や心筋梗塞の予防のためにアスピリンやワルファリンなどの「抗血栓薬(血液サラサラの薬)」を服用している高齢者の場合、出血が広範囲かつ長期化しやすくなります。眼科医が「年に何度も結膜下出血を起こすなら、内科で血圧と凝固機能を調べなさい」と指導するのは、目の出血が将来の脳卒中を警告するサイレントサインになり得るからです。