プラスマイナス岩橋の病気と現在|トゥレット公表の真相と解散の深層
プラスマイナス岩橋の病気と現在|トゥレット公表の真相と解散の深層の重要ポイントをご紹介します。専門的な知識が満載です。
岩橋氏が長年抱えてきた疾患の中核にあるのが、発達障害の枠組みにも位置づけられるトゥレット症候群(チック症の重症型)と、それに併発しやすい強迫性障害の傾向です。トゥレット症候群とは、本人の意志とは無関係に運動チック(まばたき、顔をしかめる、首を振るなど)と音声チック(奇声を発する、咳払い、同じ言葉を繰り返すなど)が1年以上にわたって持続する神経疾患を指します。
岩橋氏の症状において特に顕著だったのが、自著やインタビューでも赤裸々に語られている「やってはいけないと頭で理解していることほど、体が衝動的に動いてやってしまう」という精神運動性の葛藤でした。小学校のテスト中に回答用紙に唾を吐いてしまう、マークシートをわざと全部塗りつぶしてしまう、前を歩く先輩の頭を不意に叩きたくなってしまうといった衝動は、本人の倫理観や悪意によるものではなく、脳の神経伝達機能の不調に起因する典型的なチック・強迫行動の一種です。
漫才の舞台上でも、突然「ギューン!」「ヘーントス!」といった叫び声を上げたり、体を激しくねじったりする特徴的なパフォーマンスを見せていましたが、それらの多くは過度な緊張やストレスが引き金となって現れる症状を、芸人としての天性の才能によって「唯一無二のギャグ」へと昇華させた結果でもありました。舞台裏では常に激しい体力の消耗と精神的負荷に苛まれていたことが、関係者の証言からも明らかになっています。