江戸女性の髪型に潜む身分と未婚既婚の証!島田髷と丸髷の真相

江戸女性の髪型に潜む身分と未婚既婚の証!島田髷と丸髷の真相の全体像を詳しく解説してご紹介します。

Q1:未婚女性と既婚女性の髪型は、後ろ姿だけでも見分けがついたのですか?
A1:明確に見分けがつきました。未婚女性の代表格である「島田髷」は髷の中央を元結で絞り込んで直線的に前後に突き出しており、赤やピンクの鮮やかな手絡(布)をあしらうのが一般的でした。一方、既婚女性の「丸髷」は全体がどっしりとした半円形で、装飾も黒や落ち着いた色合いの布や控えめな櫛のみを用いました。後頭部の髷のシルエットだけで、通りすがりの人物でも瞬時に婚姻関係を識別できました。

Q2:江戸時代、庶民の女性は自分で髪を結っていたのですか?
A2:日常の簡素な束髪は自分や家族同士で結っていましたが、外出用や晴れ着に合わせる本格的な日本髪は「女髪結い(おんなかみゆい)」と呼ばれるプロの出張美容師を呼んで結ってもらうのが通例でした。女髪結いは明和年間(1764〜1772年)頃から江戸の町で大繁盛し、女性の自立した職業としても注目されました。贅沢を禁じる幕府から度々禁止令が出されましたが、町娘たちの強い需要に支えられて幕末まで存続しました。

Q3:なぜ花嫁は「文金高島田」を結うようになったのですか?
A3:文金高島田は、もともと武家の未婚息女が結った格式高い島田髷の中で、最も髷の位置を高く誇り高く結い上げた最高峰の様式でした。「文金」とは元禄期の高品位な小判(文金小判)に由来し、富や気品を象徴する言葉でもありました。未婚時代の最高に華やいだ美しさを体現する髪型として、武家の婚礼儀礼に取り入れられ、やがて町人層の花嫁衣装の正装としても定着していきました。

井上 凛

井上 凛

シニアコンテンツプロデューサー

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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