なぜ?雪のない富士山が異例の事態に!観測史上最遅となった真相を徹底解説
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例年であれば、9月下旬から10月上旬にかけて山頂に白いベールがかかり、秋の深まりを告げる富士山。しかし、近年の気象動向はこれまでの常識を根底から覆しています。甲府地方気象台が発表した記録において、富士山の初冠雪は11月7日という、1894年(明治27年)の観測開始以来「観測史上最遅」の数案を記録しました。それまでの最遅記録であった1955年および2012年の10月26日を12日も更新する歴史的な遅延です。
なぜここまで雪化粧が遅れたのか。その最大の要因は、秋口から初冬にかけて日本列島を覆い続けた異例の暖気です。山頂の標高は3,776メートルに達するため、通常であれば10月に入ると氷点下の真冬日が日常化します。しかし、南からの暖かく湿った空気が断続的に流れ込んだ結果、10月中旬を過ぎても山頂の気温が氷点下に達しない日が続出しました。
降水自体は周期的に通過する低気圧によってもたらされていたものの、山頂の気温が高すぎたために「雪」ではなく「雨」として降水が記録されていました。白く輝くはずの山頂を洗い流す冷たい雨となり、雪化粧の成立を阻み続けたのです。