岸部シローの波乱万丈な生涯と死因の真相|自己破産の裏側から晩年まで
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シローさんの自己破産時、ワイドショーや週刊誌など一部メディアでは「実兄の岸部一徳が見放した」「兄弟間で激しい確執があり絶縁状態にある」といった憶測が飛び交いました。しかし、これらは事実に反する誤解です。
報道関係者や当時の所属関係者の証言を洗い直すと、一徳さんは弟の金銭問題に対して厳しい態度を取りつつも、決して見捨てることはありませんでした。一徳さんは「自分で作った借金を安易に肩代わりすることは本人のためにならない」という一貫した信念を持ち、甘い金銭援助は拒否したものの、法的整理(自己破産)の実行を強く促し、生活再建のための知恵と環境を整えました。
破産後、一徳さんは自身が所属・管理に関わる個人事務所「アン・ヌフ」にシローさんを所属させ、マネジメントを引き受けました。さらに、住居の確保や生活費の工面など、陰日向となって弟を支え続けたのです。2013年12月に行われた「ザ・タイガース」のオリジナルメンバーによる復活ツアー(日本武道館公演)では、車椅子姿となったシローさんの出演を一徳さんや沢田研二さんが強力に後押ししました。
ステージ中央に車椅子で登場したシローさんが、往年の名曲「イエスタデイ」を懸命に歌い上げた際、ベースの一徳さんが弟の後ろで静かに涙を浮かべながら見守っていた姿は、多くのファンの胸を打ちました。不仲説や絶縁説は完全なデマであり、そこにあったのは甘やかしを排した上での、深く強固な兄弟の絆でした。