ドリカム『晴れたらいいね』歌詞の意味と制作秘話|朝ドラ名曲の真相

ドリカム『晴れたらいいね』歌詞の意味と制作秘話|朝ドラ名曲の真相に関する最新のニュースを速報でお届けします。最新情報を求める方は必見です。

「山へ行こう 次の日曜 昔みたいに 雨が降れば 川底に沈む橋越えて」という印象的な歌い出しから始まる『晴れたらいいね』の歌詞世界。多くのリスナーが抱く「休日のピクニックを描いた爽快なポップス」というイメージの奥には、作詞を手掛けた吉田美和の極めて個人的かつ純度の高い原体験が息づいています。

歌詞中に登場する「川底に沈む橋」とは、増水時に水没することを前提に欄干をなくした構造の「沈下橋(潜水橋)」を指しています。吉田美和が生まれ育った北海道中川郡池田町や十勝平野の水系には、かつてこうした木橋や潜水橋が点在していました。「胸まである 草分けて ぐんぐん進む背中を追いかけていた」というフレーズは、幼い頃に父親や兄、あるいは自然のなかを案内してくれた大人たちのたくましい背中を見つめていた幼少期の記憶そのものです。

注目すべきは、この楽曲が「過去の追憶」だけで終わらない点です。1番で描かれる無邪気な子供時代の記憶は、2番以降で「大好きな人を自分の故郷へ連れて行く現在の自分」へと鮮やかにシフトします。自分のルーツである山や川、秘密の場所へと愛する人を案内し、「晴れたらいいね」と無邪気に願う姿。そこには、過去の自分が受け取った無償の愛を、今度は自分が大切な人へと手渡していくという、美しく普遍的な人間的成長のドラマが描き込まれています。

山口 彩花

山口 彩花

写真家・フォトエディター

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest